独り言シーズン5


by hisaom5
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奈良からお客さん

先日奈良に呼ばれた時に知り合った大学院生に岡山に来ていただいた。彼がセットアップした細胞増殖の自動測定システムを私たちの研究室にも導入してもらうためだ。

市販品だと100万円を越える機器でないとできない測定を10万円足らずで行える。しかもパフォーマンスは4倍(つまり400万円だ)。だが、この自前の測定システムのセットアップは誰でもがそうできるものではない。世界でも何人かしかできないだろう。

その大学院生は、まさに私が尊敬する「ギーク」という感じの人で、謙虚な人柄もとても好感が持てた。そんな技術を研究室内でじっくりと醸成している研究室、そういう大学院生が生息している研究室はかっけー。

彼に岡山に来てもらった理由はシステムを作ってもらうということが第一義であったが、その学生さんに自分の作ったシステムの凄さを認めてくれる人がいることを見て欲しかった、そしてその技術のおかげで岡山に来てうまいビールが飲めることも。

で、ビールを飲みながら話をしてみて、研究の指向・生物の捉え方が私の指向とピッタリだった。最近なかなかこういう人に会えていない。「生物を機械のように捉える」・・・そんなアホなと考える生物学者は大半だろう。私もちょっと自信を失いかけていた。でもそういう視点で生物を捉えたら面白いと考えて、機械のように自在に生物を操作したいんだ、という強い信念を持つ若い研究者に久しぶりに会って、エネルギーを貰った。

そう。これがここしばらくの私の戦略。

私がやりたい生物学にシンパシーを感じる若きギークたちにできるだけ会って、彼らを鼓舞しつつ自分もエネルギーを貰う。

正直、研究室経営でずっと頭を悩ませいている今の私には、本当にやりたいことを盲信しうるだけの余裕が無い。強いフィードバックが必要だ。そういうフィードバックをもたらしてくれる人はそう多くない。それを探し出し、会う。

一緒に飲みに行ったうちの大学院生にも多分刺激になったと思う。奈良に招待してくださり、研究室の大学院生と話す機会を与えてくださったM先生にはとても感謝する(研究室の大学院生を快く岡山に送り出してくださったことにも)。そして、私自身も「ちょっといい仕事したんちゃうの」と思える招待であった。

来週も私たちの研究室の未来を決めるかもしれない仕事がある。どんなパフォーマンスができるか。
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by hisaom5 | 2013-07-27 14:46 | 日記