独り言シーズン5


by hisaom5
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「財産」と「ゴミ」

ようやっと懸案の論文の続きを書き始めた。と言ってもそう簡単にエンジンはかからないので、訳し残していたところを英訳し始める。とにかく、今月中には仕上げたい。そういう意思を持ってやらないと絶対に片付かない。

さて、この歳になって財産とは何かと考えることが多くなってきた。お金の財産ではなくて、私が研究者として積み上げてきた財産だ。これは世に発表されたものだけではなく、私の頭脳自身に蓄えらているものも含んでいる。

私が大学の教員として、「後世に伝える」という役割をになうようになってきたからかもしれない。

あるいは、今までどこかに書き散らしてきたもの、言い散らかしてきたものが、「国立大学の准教授」という立場での発言だということになり、世の中が勝手にそれに権威付けしているからかもしれない。

はたまた、私が書き散らかしてきたものの価値が、今にして世の中に認識されてありがたがられているのかもしれない。

いずれにせよ、以前にも書いたように思うが、過去の栄光、財産で生きていくのは、研究者としてみっともない。転石苔むさず、常に新しいものを追い求め最先端を掘り進めて行かないで、何が研究者か。という思いがある。

一方で、自分が生み出した財産に対して、それを求める人がいるのであれば、しっかりとそれに答えていく義務もあろう。

財産で食っていく、仕事をしていくのは気持ちが悪いが、一方でそれ無しで私という人間はありえないわけで、またそれを期待している、必要としている人達がいるのであれば、それを与えないのは逆に私という人間のこれまでの人生に対する責任を果たしていないとも言える。

で、タイトルなのだが、特にネット上にある書き散らかしの大半はゴミである。あるいは本人やその周りの関係者のみにはとても意味のある情報かも知れないが、大半の人間にとってはゴミである。

ここ数年のSNSの容易さは、ゴミをネット上に大量に撒き散らすことを助けた。そのことによって、これまで比較的たどり着きやすかった有用な情報が埋もれてしまった。

しかしまた近年になって、ゴミ(あるいはノイズ)からまたうまく情報を引き出せる時代に戻ってきたようにも思う。人々が本当に価値のある情報にたどり着くためのスキルをまた身につけつつあるのかもしれない。

いずれにせよ、様々なツールを使いつつネットをうまく使うことは、やはり研究者、というか私にとっては続けるべき大切な活動なのだろう。
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by hisaom5 | 2015-12-08 20:37 | 日記