独り言シーズン5


by hisaom5
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地震、校閲

熊本で大きな地震があった。前震の被害がそれほど大きくなく、本震で強力なダメージを受けたのが阿蘇近辺だったことから、熊本市街の被害が薄まってあまり伝わっていない気がする。ブログ等で公開されている熊大の研究室内部の様子を見るととにかくメチャメチャで、何ヶ月かはまったく通常の生活が営めなかった阪神大震災の時を思い出す。

「岡山は自然災害が少ない。だから県民の団結心が薄い」というのをよく耳にする。郷土愛も薄いような気がする。自然災害が少ないことは大変ありがたいことだが、困難を乗り越えてこそ飛躍的な成長があることも事実だ。父が阪神大震災の後に「神戸はこのあときっといい街になるぞ」と言っていたが、熊本もこれをバネにさらによい街になってほしいと願う。

この週末は、この地震のことが気になって予定していた仕事がまったくできなかった。九州という、あまり地震が起きるとは言われていない地域が、実は西日本を破滅させるほどのエネルギーを持っていること、だがそのエネルギーが前回放出されたのは文明が生まれるよりもずっと前の9万年前だとか。なかなかそんなタイムスパンで起きるリスクに自分の人生設計を合わせることは難しい。

私は災害、特に大きな地震が起きる度に、興味を持っていろいろ調べるくせがある。これは単純に自分が被害にあったことがあるからというだけではなく、「自然科学現象としての地震」そのものに興味があるからではないかと今回思った。ごく身近で私たちの生活に大きな影響を及ぼしかねず、科学の力でその被害を最小限に抑えようとするが、予測はほとんど不可能で、実際に起きてしまったら「想定」を遥かに超える被害が起きる自然現象、それが地震だ。「興味深い」という言葉で片付けるのは不謹慎かもしれないが、人類の力がまったく及ばない地球の営みは強い知的好奇心の対象ともなる。


そんなこんなで、精神的にとても疲れてしまい週末にやり終えようと思っていた論文のアブストラクトの作成が終わらなかった。アブストラクトはタイトルの次に読まれるもの、これがアトラクティブでなければ絶対に良いジャーナルには載らない。いくら良いアブストラクトを書いていても中身が伴っていなければ意味はないのだが、アブストラクトの出来が悪いせいで(自分では良いと思っている)論文を読んでもらえないのはよろしくない。

というわけで、結局今日一日悩んでなんとかアブストラクトが完成。投稿しようとしているジャーナルに強い字数制限があるおかげで、かなりソリッドなアブストラクトになった。これも吉とでるか凶とでるかは分からないが、これくらいの短い文章でソリッドに書ける内容でなければこのジャーナルには掲載されないのだろう。そして夕方に英文の校閲に出した。これが一つ目の区切りと言える。そして次に来るのは、当然ながら投稿だ。


明後日出張講義があり、本当は今日からその準備に入るつもりだったのだが、一日遅れとなってしまった。明日一日で3時間ほどの講義+セミナーの準備が整うことを祈るのみ。とは言え、聴衆のレベルがわからない講義なので100%の完成度を目指すことは不可能。柔軟性をもったシナリオを考えなければなるまい。



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by hisaom5 | 2016-04-18 18:57 | 日記