独り言シーズン5


by hisaom5
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岡山に来てから毎年のようにホタルを見に行っていて、ほぼお決まりのイベントのようになっている。最初のうちは近所の旭川の支流で数匹のホタルを見ていたのだが、昨年からは妻がそれに飽きたらず、少し足を伸ばして見に行くようになった。

今年は車で1時間近く行ったところにある備中鐘乳穴(「かなちあな」と読むらしい)に、ヒメボタルの群生を見に行くのだと。普段は午後5時までしかやっていないが、今週・来週の土日は夜9時30分までやっていてホタルが見られるのだと。

「洞窟でホタル? どんなホタルや?」と思いつつ車を走らせ現場へ。車を駐車させ入場料を払いゲートを通り抜けてどんどんと坂を下っていく。その途中の道に人が隙間なく立っていてホタルが見えないか待っている模様。どうも洞窟内ではなくてその近くにホタルがいるらしい。そりゃそうだな。

まだ少し明るかったのでそのまま坂を下りきったところにある鍾乳穴に入った。鍾乳穴はそれなりのスケールで(天然記念物らしい)、悪くなかった。700円の価値があるかといわれると「?」だが。

鍾乳穴を見終わって(中はとても涼しかった)、坂をのぼり人がたくさんいるところに差し掛かった。私達も足をとめホタルが見えないか暗闇に目を凝らす。確かにたま〜にホタルらしき光が。せせらぎのある足元ではなくて、随分と上の方を飛んでいる。

待てど暮らせど「群生」は見えてこない。次男が「もう帰る」と言い出す。長女が「去年行ったところのほうが良かった」と言い出す。「ここ(あるいは今日)は外れだったな」と坂道を登った。

ところが、坂を登り切る手前入場ゲートの近くで森のほうを見ると、無数のフラッシュライトがパチパチまたたいていた。ゲンジボタルのような優雅な光り方ではなくて早いがそれはそれで面白い。

しばらくその様子を楽しんだ後、帰りに入場ゲートでチケット係のおじいさん方に話を聞くと「下の方は寒いからホタルはおらん」と。えぇ〜、みんな下の方で一生懸命見てますよ。

ゲートを出て駐車場にまで上がってきたが、よく見ると駐車場の周りの森でもたくさんホタルが光っている。ああヒメボタルって陸生なんじゃん。私はその光の1つに近づいて懐中電灯で照らしてみた。そいつは幼虫だった。

陸生のホタルはアメリカにもいた。幼虫はカタツムリなどの陸生の巻貝を食べる。そう聞くとなんだか可愛くなくなってしまう。幼虫が水生のゲンジボタルだってカワニナという巻貝を食べてるんだから同じようなもんなのだが、でもやっぱりなんだか可愛くなくなるから不思議だ。

「あっちの水はかーらいぞー、こっちのみーずはあーまいーぞー」という歌が意味をなさなくなってしかうからかもしれない。

そんなこんなでホタルの群生は見れたし良かったのだが、なんだか腑に落ちないところもある。私たちはホタルを見るためにわざわざ金を払って鍾乳穴に行く必要があったのだろうか?

確かに私達は鍾乳穴自体が初めてだったのでそれはそれでいいし、たぶん下の方でホタルを見ようと頑張っていた人たちも、その行動を見る限りみんな始めて来た人たちだったのだろう。だからその部分はいい。

しかしホタルの群生と洞窟の間に何か関係があるだろうか?その辺の森を見れば無数のホタルが見えるのだ。なんか上手いことセットにされて入場料を取られた気がする。見事な「からくり」とも言える。

ただ、夜に家族でホタルを見に行くという機会を作ってもらい、日本の陸生ホタルのことを知るきっかけを作ってもらい、さらにこういうホタルの見せ方(商売)もあるのだということを教えてもらい、トータルとして十分満足できるものだった。
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by hisaom5 | 2013-06-30 19:51 | 日記

東京日帰り出張

昨日新幹線で東京を往復。7時間。東京での滞在時間は2時間。仕事の時間10分。
・・・なんかかなりの無駄があるような気がするが、このインタビューがうまく言っていたら今の研究の解析の幅が広がる。どうも思ったのとと違う感じのインタビュー(と言うか打ち合わせ)だったので、採択・不採択の予想は全くできないのだが。

行き帰りに、先日知り合いの研究者から勧められた文庫本を読んだ。分厚い本だったので読みきるまではいかなかったが、家に帰ってからも読んで一気に読みきった。楽しめた。

で、速攻帰ってきたのには理由があって、夕方から家族でホタルを見に行こうという事にしていたのだ(次のエントリーに続く)。
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by hisaom5 | 2013-06-30 19:07 | 日記
たまっていたデータを見終わり、論文に出せるグレードの図に整えた。で、じゃあここから執筆かというと、どうもそういうわけにはいかない。いくつか実験をしなければストーリーができない。

昨年の学生が残していったデータの再現をやりつつ、いくつかデータを加えていこう。Mさんにおまかせだった仕事のいくつかも、新しくラボに加わったSさんと一緒にこちらに引き取れそう。

にしても実験をちょっとでも始めるとぐっと「実験マインド」になる事が判明。新しいアッセイをやってみようと思ったり、プラスミドの構築のアイデアがどんどん出てきたり。データ解析したり論文読んでたりして浮かんできた「これ絶対そうやで」という仮説は、一刻も早く実験で試してみたい。そうなると自分でやるしかない。・・・幸い今は少し時間がある(はず)。

ーー

明日はインタビューのため東京に日帰り。多分30分足らずのインタビューだが、往復7時間。東京の友達と飲みのアポイントを入れかけたが、夜遅くに帰ってくるのがしんどいのでやめた。新幹線しんどいけど・・・読書でもするか。
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by hisaom5 | 2013-06-28 20:30 | 日記
データ解析は続く。ああこんなにたくさんのデータをMさん出してくださってたのに、今までほったらかしにしていてすみませんという感じ。実際にはほったらかしていたわけではないのだけれど。

「構想を練りつつ進んでいた」と解釈したい。とは言えまだ構想中なんだけど。本当の希望をいうともっともっとじっくりといい仕事に熟成させたいのだが、そうも言っていられないご時世。見極めも大事だし。

今週末のインタビューがうまくいくとまたぐっと面白い展開に持っていける気がするのだが、インタビューがどういう展開になるか全く読めない。

ーー

月刊誌の企画、自分が放った矢が帰ってきた。・・・というか私の執筆分の依頼が正式に来た。これはちょっとでかい企画ですよ。今年の分子生物学会の会場で「どど〜ん!」と先行発売されるらしい。胆力が必要だ。

ーー

ちょっと「先走ったかな」という事をしてしまった。あんまりいい方向に転ばないかもしれない。・・・とはいえ待っているのは性に合わない。失敗するかもしれないけど攻める方向で行こう。
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by hisaom5 | 2013-06-27 21:18 | 日記
「次の論文にとりかからなければならない」と、気ばかり焦るのになかなか書き始められない。それがプレッシャーになっている。ワードファイルを開くものの文章の形にならない。生産性を向上するためにSnackライティングという技(?)があるらしいが、「書けんよう」と思いながら実験に逃げたり(逃げているわけではないけど)。

だがそんなことを言って逃げてるわけにはいかないので論文に向かう。するとまずはデータに向かわなければならないということに気づき、これが私を億劫にさせている原因であると気づく。だが待てよ、その前にどんなデータがあって。どんな素材があるかをちゃんとまとめないといけないじゃないかと気づく。

そう、そもそも素材をちゃんと整理できていないのに論文なんて書けるわけない。今のデータでは漠然とこんな論文がかけるだろうとは思っていても、ちゃんと素材を論文として提示しなければならないという、あたりまえのことに気づく。

で、データ整理というかその前の段階に着手。いわばマテメソの部分になるのだろうか。「論文書きが進まないときはまずマテメソを書け」とは、まさに学生に言うことじゃないか。いずれにせよ素材を整理し始めたら、気持ちが乗ってきた。ふわーっといい気持ちになりつつ作業を進められた。

こりゃSnackライティングではなくて、「Snackデータ整理」だなと思った次第。やっぱり毎日ちゃんとデータに向き合わないといけないな。
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by hisaom5 | 2013-06-25 20:29 | 日記

生産性の向上

「生産性の向上」をここ数年ずっと目標にしているが、なかなか達成できない。現在の私の言う「生産性」とは、ずばり執筆である。

頼まれた執筆もそうだけど、もっと重要でもっと難しいのが論文の執筆。気を抜いたらすぐに先延ばしになってしまう。いろんな別の仕事が舞い込むからだ。それにかまけているとあっという間に何も生産せずに時間が過ぎてしまう。

かまけるといっても、そちらの仕事にエネルギーを集中させていて一生懸命やってはいるのだが、いわゆる「揮発性」の仕事が多いので、形(あるいは皆が認めてくれる成果)として残らない。

正直、論文執筆は私にとってダイエットに近い。「やるぞ」と気合を入れてやればそれなりに成果は出るのだが、達成するとつかれてしまい、リバウンドが訪れる。ずっとコンスタントに自分を律することができていないのだ。

ココらへんでもう一度ギアを入れ直す!

・・・あるいはそういう「覚悟」をするからダメなのかもしれない。きちんと毎日普通に生産していくことのほうが大事なのかもしれない。私のスタイルは気合をためて一気にやることなのだが、しかし気合をためて一気にやることを繰り返すという超高生産スタイルの人も知っている。

うーん。

・・・いずれにせよ言い訳せずに努力を続けるということが大事なんだろう。

ーー

ということを書いた今日の午前中は、とある「研究拠点」のウェブページの作成に費やしてしまった。どれほど意味があるのかわからんが、あるに越したことはないので。

それがひとまず終わったので、査読を受けていた国内誌の原稿を仕上げて送り出し、査読の依頼を1つ片付けた。こちらの方はかなり「辛い」コメントを書いてしまった、けどしょうがないよな。
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by hisaom5 | 2013-06-24 12:37 | 日記

ラボワークの重要性

今日は久しぶりに実験をした。「実験の準備をした」といったほうがいいかもしれない。そうすると、「あれがないこれがない」、常に実験している重要性を感じる。

ついでに新しい機器が来たのでセットアップもやる。「時間がかかる作業だなぁ。」、などと思いつつ作業をしていたら、ふと思いついたことがあった。

それはM1の実験の測定法について。「既存の機器で解析が飛躍的に定量的になるかも」という思いつき。試してみたらとてもうまくいきそう。M1に自分でこれに気づけというのはやはり難しい相談なんだろう。

もっと早く私がやっておけばもっと研究が進んでいたのに・・・。こういう経験は結構頻繁にある。多分、脳みその使い方が違っていて、ラボワークをやっているからこその「ひらめき」みたいなものがあるんだと思う。だからラボワークは時間はかかるけど続けなければならないんだよなぁ。

その機器で得られたデータを、とあるフリーソフトで解析するようにM1に言ったら、「やり方がわかりません」と。私もしばらく動かしてみたがよくわからなかった(できる事はわかっているがやり方を忘れた)。

彼の目の前でググり、チュートリアルのビデオを見つけ、「これを見ろ」と。これも「やり方を教えた」ことになるだろう。
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by hisaom5 | 2013-06-21 21:40 | 雑記

「不格好経営」南場智子

不格好経営―チームDeNAの挑戦

南場 智子 / 日本経済新聞出版社



とあるブログで紹介されていて、更に彼女のブログを読んでみて面白い文章だったので購入してみた。

かのDeNAの創業者のDeNAの創業から現在に至る、彼女の「不格好経営」を書いた本。面白かったので一気に読んだ。スケールがでかすぎてやっぱり私の参考にはならないんだけれど、とても「幸せな」会社なんだということはよくわかった。

そして「DeNA以前と以降で世界を変える」という意気込み。そのためのエネルギーの凄まじさが伝わってくる。それは科学者にもあっていいものだと思う。当然私にもあっていい気概なのだが、彼らのような破壊力をもって挑めていない。

そのステージに自分が今後入っていくのかどうか。あんまり無さそうな気はするけど。


P.S. これまで書きためていた「読書」カテゴリーのエントリーも一部「公開」にしました。
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by hisaom5 | 2013-06-21 21:15 | 読書
さっきのエントリーが長い内容だったのでエントリーを分けた。

月刊誌の特別企画については、前ボスからコメントがきた。あんまり「良い感じ」じゃないみたい。色々書いて返信したがコメントはまだ来ない。忙しい人だから。

今日は6月から着任したSさんの歓迎ランチを、近所のFFという洋食屋(?)で開いた。いつもランチタイムに行ってもそれほど混んでいる店ではないが、今日は予約して特別メニューを作ってもらった。おしゃれな感じで作ってくださって、ゆっくり出してくれたので色々話ができた。結構使える。

論文のレビューの依頼が来て、簡単な論文だったのでさっと見たが、「ふ〜・・・こういうので投稿できるガッツがほしい。」という内容。「こうした方がいいんじゃないか」という提案をガッツリすることにした。

研究費に採択されそうな連絡が来た。「されそうな」というのは、「インタビューがある」というメールだったからだ。また週末だよ。でもこれが採択されたらぐっと研究が前進するかもしれない。だからインタビュー、一生懸命やりましょう。どんな面接なのかも楽しみだし。

とあるところから仕入れた情報にもとづいて、バランスボールを椅子代わりにしてみることにした。足腰が自然に鍛えられてダイエットにもいいらしい。Amazonで買ったらポンプ付きで1000円足らず。早速導入し、職場の10万円超えの椅子の代わりに使う。筋肉が使われているのはよく分かる。明日以降どんな筋肉痛になるやら。
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by hisaom5 | 2013-06-20 20:46 | 日記
同僚のS先生が行ったプレスリリースが朝日新聞の全国紙に掲載された。かわいい動物を使った研究だけにソーシャルメディアも盛り上がっている模様。

私はそれを見て「特になんとも思わない」という不思議な感覚。以前の私だったら嫉妬に燃えていたかもしれない。ただ、同じ生物学にあって、私の研究スタイル・研究対象とは全く異なっている彼の仕事を見ていて考えさせられることは多い。確かに面白そう。彼自身も「面白いだろ〜」というオーラも出している。でも、今私は彼の仕事に全く興味が無いというか、自分の研究のほうがずっと面白いと思っている。

若い人たちから見たら彼の研究はずっと面白そうで、私たちがやっている研究はやたら細かくてつまらないと思われるような恐怖を覚える。でも世の中捨てたもんじゃないというか、私たちの研究分野にも続々と若者はやってくるし、もっと細かいことを追求している学問分野でも沢山の若い人たちが研究活動を行なっている。

「これは何なのだろう?」と思う。

この、目にも見えない何かを追求する喜びってなんなんだろうと思う。それがなぜ若者にも伝わるのかが不思議だ。かく言う私だってそもそも非常に細かいことに興味を持ってこの世界に入った。もっと前には「生物」という目に見える対象に興味を持っていたはずなのに・・・。進路上にそういう研究室がなかったからだろうか?天邪鬼で人気の無さそうなところに進みたかったからだろうか?(それは少しある)

「誰もが簡単にたどり着けるわけではない面白さ」を突き詰めたかったからかもしれない。多くの人がパッと見て「おもしれぇ」と思うような対象ではなく、分かる人には分かる面白さ・分かる人にしかわからない面白さ、そんなものを追求したかったからかもしれない。

芸術もそう。非常に高いレベルの芸術は見る人を選ぶ。誰でもが分かるわけではない。分かる人にとってのみ身震いするほどの凄さ。それを理解できるようになるためには、長年のたゆまぬ研鑽が必要となる。

おお!これだ!

これが私のやっていることの面白さだ。そして、たどり着いたものだけにしかわからない面白さを追求したいと思う若者もいる。そこにたどり着くまでは研鑽あるのみなのだ。私自身もまだまだ修行が足らん。勉強しなければならないことが山ほどある。まだまだ私の知りたいこと・なりたい自分に辿りつけない。どんどん逃げていかれている気すらする。

でもそれが自分のやりたいことだと今分かった。でも多分それは文章にする前からわかっていたことなんだろう。だから同僚のプレスリリースの反響を見ても何も心が動かなかったのだろう。

もっともっとディープな研究をするぞ。「わかりやすく説明する努力」は怠らないようにしながらだけど。
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by hisaom5 | 2013-06-20 20:39 | 雑記