独り言シーズン5


by hisaom5
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早々にDecision letterが来た。結果はエディターレベルでのリジェクト。内容は面白いが発見の進展がこの雑誌のレベルに達していないと。そういう捉え方をされると厳しい。さてどうするか。もう少し「旅」をさせるか、早々に決着させるか。

1stの学生と相談、というよりは説教。望みばかりが高く、現実がわかっていない。とは言え、私も人のことは言えない。学生時代は似たように思っていたし、自分の仕事をより良い所に出したいという気持ちは当然あり、ボスと意見が合わなかったこともある・・・と言うかいつも私の方が高望みしていた。

リジェクトされると悔しくはあるが、現実に引き戻される。そこでどこまで強い意志を持って踏ん張れるかということも、ハイインパクトジャーナルに論文を掲載させるためには必要で、そういうガッツを持っていることがトップサイエンティストとして必要なことだというのは認めざるを得ない。だからハイインパクトジャーナルに論文を掲載できる人は尊敬されるし、そのガッツを知らない人はいつまでもハイインパクトジャーナルに論文を掲載することはできない。・・・などと偉そうなことを言えるほどの人間では私もないのだが。

ということで、妥協と言ってはおかしいが、まあ発表されることが優先のジャーナルに転送することに決めた。正直ここでもどんなコメントが帰ってくるか分かったものではない。それだけ「新しい仕事」だと自分たちでは思っているところもある。それで転送を始めたら、同じパブリケーショングループなのにそれなりにフォーマットを変えなければならないということがわかり、「同じ面倒くさいのならもう一度だけチャレンジジャーナルに出してみるか」と言う気になった。エディターキックであれば決定も早いだろう。それでダメならいろいろと諦めもつくというものだ。



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by hisaom5 | 2016-04-29 23:49 | 日記

渡航マインド

この歳になったからか、そもそも私の性格なのか、あるいは今私がおかれている立場のせいなのか、「マインドセット」を切り替えるのがしんどい。マインドセットを「ロール」と言い直しても良いのかもしれない。人は生きていくうえで、たくさんのロールを無意識に演じている。そしてその都度、マインドセットを無意識に切り替えている。

あるマインドセットでロールを演じていてそれに不都合がない場合、あるいはそれが心地よい場合、ずっとそのロールのままやっていきたいと思うのは、人としてある程度しょうがないことだろう。だが自分が「堕落しているロール」を演じていて、それに気づいてそれでは良くないと思った場合に、頑張ってマインドセットを切り替えるという必要が生じる。あるいは、外部的な圧力によりそれを切り替えざるを得ないということもあるだろう。一日の間にたくさんの別々のロールを演じなければならないこともある。あるいは、その日ごとに、週ごとに、月ごとに別々のロールを演じる必要がある場合もあろう。そのロールの切替をどれくらいスムーズに行えるかが生産性を分ける。

私の職業上の立場で言えば、講義を行う講師としてのロール、ラボヘッドとしての研究室運営と学生の指導のロール、そして自分自身が研究活動を行う研究者としてのロールなどがある。これらは同じように見えて、それぞれ異なったマインドセットを使う必要がある。それをどう切り替えながら最も高い生産性を維持するか?

切り替えに時間を要して集中できずダラダラと過ごしてしまうことが一番生産性を落とす。これまでにある程度分かっているうまいロールの切替方法は、時間を切ることだ。午前は他人の時間(講義と学生指導)、午後は自分の時間(研究)、夕方以降は未来の時間(研究申請書の執筆など)という分け方をするのだ。さらに、これも数年前から気づき始めたことだが、生産性を上げるには互いのロールをリンクさせるのだ。あるロールを演じながら、バックグラウンドで別のロールのマインドセットも少し動かしておく。すると、2つのロールのタスクが突然繋がることがある。そうすると半分の労力で2つの仕事をこなすことが出来たりもする。

とまあ「言うは易し」で実際にはなかなかこうは行かない。

なんでこんなことを書いたかというと、論文を投稿して渡航の準備にエネルギーを注ぎ始めたら、「訪問研究員マインドセット」がムクムクと湧き上がり、今回の渡航をどううまくやり遂げるかということばかり考えるようになってしまった。私は訪問研究員としてどれだけの事ができるだろうか、日常生活は、英語は、満足できる滞在ができるか・・・そんなことを考えていたら「研究者・ラボヘッドマインドセット」がどこかに行ってしまい、ラボでの実験がとても面倒くさくなってしまった。渡航にはまだしばらくあるのだから、準備は進めつついまやらなければならないことも進めなければ・・・。


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by hisaom5 | 2016-04-27 19:59 | 日記
宿泊先を探す。結局、Airbnbで部屋貸しをしているところに泊まることにする。老?夫婦が部屋を貸していて、大学から近く価格もリーズナブル。他の宿泊客からの評価も高い。以前留学した時にも間借りをさせてもらったことがあり、まあその経験もあってあまり抵抗はない。ただ以前は日本人の方の家の間借りで、今度はメキシコ人?という違いもある。他人の家で暮らすというのはそれなりにストレスも溜まることが予想される(以前もそれなりにいろいろあった)。まあこれもチャレンジだ。

宿泊先も大体決まったので、残しておいたペーパーワークを始める。就労許可証(ワーキングパーミット)を得る必要があるということで、先方からもらったリンクに行ってみると・・・これが大変!カナダとはいえ「お役所」のサイトだからか、どこをどう辿ったら良いのか全然わからない。ここですでにバリアーを作っているのかもしれない。で、ぐるぐる回ったりログインがうまく出来なかったり、記入可能なPDFが開かなかったりを繰り返しながらたどり着いてみると、どうも割と膨大なドキュメントを用意しなければならず、しかもパーミットが出るまでに結構日にちが掛かりそうという事がわかった。

もし入国に間に合わなかったらヤバイ!そう思って必死でいろいろ準備し始める。一番問題なのは、大学から私の地位を保証する書類を用意してもらう所、英語ですぐに出してもらえるだろうか!・・・などと焦っていたのだが、先方の大学から送られてきた招待状をしっかり読んでみると、「この招待状と幾つかの書類があれば入国の時にワーキングパーミットを出してもらます」と書いてある。そう言えば以前それを読んで安心していたんだったが、自分の記憶が間違っていたかと焦ったのだった。

本当にそれで良いのか一度大使館に確かめてみたほうが良いは思うが、おそらく大丈夫なんだろう。焦って損したとは言わないが、カナダで就労許可証をもらうのは簡単じゃないということはよく分かった。

ということで決めなきゃいけないことはだいたい決まってきたと言える。つぎは大学への出張手続きだな。


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by hisaom5 | 2016-04-26 19:51 | 日記

投稿、渡航準備

原稿を一通りチェックして、投稿。電子投稿はかなりスムーズになった印象だ。投稿した後にミスをいくつか発見したが、マイナーなミスだから大きな問題にはなるまい。カバーレターとアブストラクトではそれなりに風呂敷を広げたので、エディターキックはないと思う。ので、レビューアーコメントがどうなるかということになろう。この論文は久しぶりに「勝負した」論文だ。一ヶ月後くらいに結果待ちで眠れない日々が来るのかしら。


ということで1つすっきりしたので、いよいよ渡航準備を始める。今回の渡航先は、カナダ最大の都市(らしい)・トロントである。トロント大学の(いちおう)知り合いの大御所の研究者のラボで、3ヶ月、頑張る。

一応、「最低限これだけは達成する」という研究テーマは決まった。わりと簡単に達成できる気もするテーマだが、慣れない海外のラボで実際にどうなるか、そしてそれがどこまで目標以上に広げられるか?

航空券を手配する、となると日程がFixする。本当にそれで良いのか、本当に悩む。大きな決定を自分でしなければならないほどしんどいことはない。いつも使っている国内航空会社のウェブページからだと意外に航空券が高く、もっと安いものを選ぶべきなのか悩む。しかし、先のことを考えたらあまり無駄なエネルギーを使わないに越したことはない。予定している渡航に十分な研究費をもらえているとはいえ、節約できるところは節約してラボの運営に回したいという気もする。研究費がかなり潤沢だった数年前にはあまり考えなかったことだが、今はそうも言っていられない。

次に宿泊先をさがす。Toronto apartmentなどと検索したら、Airbnbというサイトが引っかかってきた。これどっかで聞いたことがある。空き物を世界中の人に貸し借りできるようにしたサービスだ。さすが世界有数の都市トロント、検索したらいくつも物件が出てきた。問題はどのようなところに泊まるか。個室貸しなのか、まるまる貸しきりなのか。3ヶ月のうち家族が来る予定なのは1ヶ月足らずなので、それ意外の間個室貸しで安く上げるという手もある。しかし、個室貸しではオーナーと一緒に住むというストレスがある。私はそれに耐えられるのだろうか?一応、出張旅費を見積もってもらったら、予算的には少しゆとりがある。いろいろとケチな大学ではあるが、さすがに海外出張は安心して行かせてもらえるようだ(自分の研究費からの出費なわけだが)。

私を知る人はそう思っていないかもしれないが、私は旅行のストレスに著しく弱い。自分がケアレスミスを犯すこと、そしてそれをとても気にすることを知っているからだ。旅行という非日常は、普段侵さないミスを犯す危険性のオンパレード。もちろん予期せぬ事も起きる。いろいろと経験してそういうことへの対応は身につけられるようになっているが、だからといって慣れたわけではなく、むしろより怖くなっているのだ。そんなこんなで、今回も自分で決めておきながらかなり憂鬱なのだが、1つずつ物事を前に進めていく(GTD)しか、その憂鬱を和らげる方法はない。ということで今日すこし「探り」を入れたら少し気分が楽になった。

幸い(?)、しばらくは懸案事項はないので、もう一つの論文を書きながら準備をしっかり進めていこう。「旅行の準備」にどれくらいエネルギーを割いていいものかわからないが、準備はしっかりとしておかなければなるまい。そうしないと精神的にも良くない。

まあ実際、そういう「ウマ味」でもない限り、誰が喜んで海外にいくものか!、と言いながら若いころは行ったんだよな〜何も考えずに。いや何かそこにあると信じて。実際に得たものは大きかったと思うけど。この歳になってそこまで期待するものはないのだよ。でもきっと何かやれることがあるはずだ。


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by hisaom5 | 2016-04-25 19:24 | 日記

投稿前夜?

カバーレターを気合入れて書き、いよいよ投稿前夜という感じになった。投稿先が、レビューに回す原稿に対してあまりシビアなフォーマッティングを要求していなかったので(それだけリジェクトされる可能性が高いからだろう)、図も今のままで投稿できそうだ。後は原稿をプリントアウトして精読し、他のオーサーからの返事を待って投稿ということになろう。




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by hisaom5 | 2016-04-24 14:35 | 日記

校閲から帰ってきた

(昨日の夕方だが)英文校閲にだしていた論文が帰ってきた。「校閲の結果チェックする」というのも結構疲れる作業。英語の不出来を指摘されることもさておき、校閲者が間違った解釈をして文意が変わっていないかもキッチリとチェックしていかなければならない。レビューアーに「英語がおかしい」と指摘されて、「英文校閲に出しているのに!」などと憤る研究者が時々いるが、それは実はその人が書いた英語一文一文の文法がおかしいのではなく、ロジックの通った一連の文章がかけていないということだったりするのだ(という私もそれに気づかずに憤ったことがある)。

著者の主張の中身まできちんと理解してパラグラフ全体のロジックが合うように書きなおしてくれる校閲者でなければ、校閲後も英語がおかしいと言わざるを得ないことがある。まあこの場合、「英語がおかしい」というよりは「文章がおかしい」ということになるのだろうが、そもそも読んで意味がわからない時にそれをうまく指摘するのは難しい。日本人でも意味不明の文章を書く時はあるし、その場合にはやはり端的には「日本語がおかしい」と指摘することになるだろう。

レファレンスを全部入れたバージョンを校閲に送ったつもりだったのに、実は校閲に送ったのはその一個前の後半にレファレンスが入っていないバージョンで、自分の迂闊さに腹が立ったりもしたが、まあそんなこんなで、英文校閲までは終わった。次はいよいよ投稿フォーマットに完全に合わせて、投稿ということになる。あと2ステップくらいかな。



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by hisaom5 | 2016-04-23 18:58 | 日記

地震、校閲

熊本で大きな地震があった。前震の被害がそれほど大きくなく、本震で強力なダメージを受けたのが阿蘇近辺だったことから、熊本市街の被害が薄まってあまり伝わっていない気がする。ブログ等で公開されている熊大の研究室内部の様子を見るととにかくメチャメチャで、何ヶ月かはまったく通常の生活が営めなかった阪神大震災の時を思い出す。

「岡山は自然災害が少ない。だから県民の団結心が薄い」というのをよく耳にする。郷土愛も薄いような気がする。自然災害が少ないことは大変ありがたいことだが、困難を乗り越えてこそ飛躍的な成長があることも事実だ。父が阪神大震災の後に「神戸はこのあときっといい街になるぞ」と言っていたが、熊本もこれをバネにさらによい街になってほしいと願う。

この週末は、この地震のことが気になって予定していた仕事がまったくできなかった。九州という、あまり地震が起きるとは言われていない地域が、実は西日本を破滅させるほどのエネルギーを持っていること、だがそのエネルギーが前回放出されたのは文明が生まれるよりもずっと前の9万年前だとか。なかなかそんなタイムスパンで起きるリスクに自分の人生設計を合わせることは難しい。

私は災害、特に大きな地震が起きる度に、興味を持っていろいろ調べるくせがある。これは単純に自分が被害にあったことがあるからというだけではなく、「自然科学現象としての地震」そのものに興味があるからではないかと今回思った。ごく身近で私たちの生活に大きな影響を及ぼしかねず、科学の力でその被害を最小限に抑えようとするが、予測はほとんど不可能で、実際に起きてしまったら「想定」を遥かに超える被害が起きる自然現象、それが地震だ。「興味深い」という言葉で片付けるのは不謹慎かもしれないが、人類の力がまったく及ばない地球の営みは強い知的好奇心の対象ともなる。


そんなこんなで、精神的にとても疲れてしまい週末にやり終えようと思っていた論文のアブストラクトの作成が終わらなかった。アブストラクトはタイトルの次に読まれるもの、これがアトラクティブでなければ絶対に良いジャーナルには載らない。いくら良いアブストラクトを書いていても中身が伴っていなければ意味はないのだが、アブストラクトの出来が悪いせいで(自分では良いと思っている)論文を読んでもらえないのはよろしくない。

というわけで、結局今日一日悩んでなんとかアブストラクトが完成。投稿しようとしているジャーナルに強い字数制限があるおかげで、かなりソリッドなアブストラクトになった。これも吉とでるか凶とでるかは分からないが、これくらいの短い文章でソリッドに書ける内容でなければこのジャーナルには掲載されないのだろう。そして夕方に英文の校閲に出した。これが一つ目の区切りと言える。そして次に来るのは、当然ながら投稿だ。


明後日出張講義があり、本当は今日からその準備に入るつもりだったのだが、一日遅れとなってしまった。明日一日で3時間ほどの講義+セミナーの準備が整うことを祈るのみ。とは言え、聴衆のレベルがわからない講義なので100%の完成度を目指すことは不可能。柔軟性をもったシナリオを考えなければなるまい。



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by hisaom5 | 2016-04-18 18:57 | 日記

論文ブラッシュアップ

先のエントリーでテキストのブラッシュアップが必要だと書いたが、これが実はある程度自動的に(?)できることが分かった。

まずメインテキストを書ききる。その後、フィギアレジェンドを書いていく。この時、当然メインテキストとの対応を調べながら書いていくので、メインテキストをもう一度精読することになる。次にレファレンスを入れていく。この時にも、メインテキストとレファレンスの整合性を確かめながら入れていくので、また精読することになる。後は、アブストラクトを作るときにもざっくりとメインテキストを読むだろう。ということで、都合何回かメインテキストを精度する機会はあるということだ。

それにしても今回の論文は久々に疲れる・・・というか前の論文の疲れは忘れているのだが。ということで、毎日毎日着実にすすめ、疲れたらその日はそこで終わりという手法をとっている。

これもマラソンみたいなもんだな。やっているときは辛いが、終わるとその辛さを忘れてしまう。逆に辛いから脳が忘れるように仕向けているのかもしれない。


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by hisaom5 | 2016-04-14 19:54 | 日記

あと少し

久しぶりの真剣勝負の論文があと少しまで来た。レジェンドを書き上げてレフェレンスを入れれば体裁は一応整ったことになる。

真剣勝負な論文とはいえ(だからこそ?)、今のままの状態で良いのかよくわからない。データはもうほぼ完成でいいと自分でも思うが、テキストがどうなのか?

テキストをもう一段階磨き上げる方法はないだろうか?自分で書いた文章でありながらもう一度読むのが億劫だったりするが、音読してみたりプリントアウトして読んでみたりということを一度・二度行ったほうが良いだろう。それから英文校閲に出して、投稿かな。

見えてきてはいる。コツコツと頑張ろう。


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by hisaom5 | 2016-04-12 19:35 | 日記

須藤元気のつくり方

須藤元気のつくり方 (文庫ぎんが堂)

須藤元気/イースト・プレス

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最近、YouTubeでWorld Orderにハマっており、実は格闘家時代の須藤元気氏は全く知らず、なんでこういうことができるのかと読んでみた。サラッと読めて元気が出る本だった。



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by hisaom5 | 2016-04-11 12:27 | 読書