「消せるボールペン」30年の開発物語
2015年 07月 29日
最近老眼が進み、細かい字が読みにくくなった。そうすると必然的に読書から遠のく。が、まあ新幹線で東京まで行くとなれば、ある程度集中して本が読めるだろうと、久しぶりに本を読むことにした。本屋で眺めていたら見つけた本。
しばらく前から、消せるボールペン、フリクションボールを使い初め、今や手放すことができない。このペンは本当に革命だ。特に、論文を読むときにメモを書き入れる際、メモを取りながらあれこれ考える際、最強の威力を発する。デスク上にあるこれ以外のボールペンを間違って手に取ってしまうことを恐れるほどだ。
なぜ最近になってこれが世に出たのか?
消せるボールペンの原理はウェブで以前見て知っていた。熱で色が変化するものは私が子供の頃からあった。適切なお風呂の温度を示すインジケータやお湯が入ると浮き上がる模様など。だからなぜ今になってこれが世に出たのか、言い方を帰るとなぜ今まで世に出なかったのか、不思議には思っていた。
その理由がこの本にすべて書かれていた。
言うなれば、技術革新の繰り返し、そして考え方の転換。今に至るまで世に出なかった理由がよくわかった。さらに興味深いのは、フリクションボールが進化し続けているということ。初期に感じたインクの薄さを最近感じなくなっていたが、これは私が慣れたせいだけではなかったようだ。
技術の話だけではなく、企業内での意思決定についても勉強できる。プリクションボールに感銘を受けている人は一度読んでみて損はない。
by hisaom5
| 2015-07-29 19:52
| 読書