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by hisaom5
| 2016-05-13 19:24
| 日記
昨日は久しぶりに脳みそが活動しまくって眠れなかった。ある会議に参加したせいだ。
それは会議ではあったが、ちゃんとした会議というものを知らない人が作った、会議とは呼べないような代物だったのだが。
3時間近くかかったその会議の後半で、私はぐったりと疲れていた。あまり異を唱える発言はしなかったのだが、家に帰って寝ようとすると、その会議で告げられていたことが反芻され、そのあまりにもおかしな内容に思考がとまらなくなった。こういう感覚は久しぶりなのだが、以前何度か経験したことがある。
で、その都度私は何をおかしいと感じて思考を巡らせていたのだろうと自問自答してみると、それは「Disorganized」 という言葉に集約されるのだという結論に至った。体系だっていない、組織化されていない、そういうものに対して私は著しい嫌悪感を抱き、それをなんとか解消する方法を模索してしまう。自分が深くかかわらずにやり過ごすこともできるだろうが、それはどうしても許せない性分のようだ。
逆に、どんなに複雑に見えるものでも、きちんとした「組織の論理」が成り立っているものならば我慢できる。数年前までは、その組織の論理にぶつかって腹を立てていたのも事実なのだが。そして、昨日、大変久しぶりに Disorganized なものに出くわしたということのようだ。
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追記:いかんいかん。ついついなんとかしようとエネルギーを注いでしまっている。そのせいで私が火種になっている形だ。だが、そういう揺さぶりをかけないとこのままでは絶対におかしなことになる。ほっといたら良いじゃないかという話もあるが、私自信がコミットすることを求められているのだから、きちんとオーガナイズされたものでなければ結局余計な手間を必要とする事になってしまう。
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by hisaom5
| 2016-05-09 18:41
| 日記
渡航まで一ヶ月になった。「一度アメリカ・セントルイスに家族連れて留学してるんだから、今回の留学なんて余裕でしょ。3ヶ月だし。」などという気にはなれない。妻の考え方はまったく違うようだが、正直あの留学はもうこりごりだ。まあ、日本での地位もなく向こうで賃金をもらって暮らすというシチュエーションに比べれば、今の状況は遥かに気が楽なはずだ。
だが、あのこりごり感がトラウマとなっていてやっぱり今回の渡航に対しても恐怖を感じ、とても憂鬱な気分だ。ほんと、よくもまあ留学なんてしたもんだ。ただし、始めの辛さをこえてからは、日本ではとてもできない楽しい生活を送ったのも事実なのだが。だからこそ、初めにいかに軌道に載せられるかが問題になる。辛いだけの3ヶ月になってしまう可能性もあるということだ。あの頃よりは少しは成長していて、もう少し上手くやれそうな気もするが、逆に歳をとってしまった自分に失望するだけかもしれない。それが一番怖い。
その状況でも幾つかの意思決定をしているのだが、自分の精神状態に信頼性が持てず、打つ手が間違ってやしないかと自信がもてない。
Airbnbを通じて私が単身で滞在するために契約した相手が、さらに家族全員の滞在をかなり安い価格でオファーしてくださっている。それはとてもありがたいのだが、そちらの取引が今のところAirbnbを介していない個人的なものになっていて、少し不安を感じる。Airbnbを介すると手数料だのでまた値段が上がるかもしれないが、まさにセントルイスの始めの個人的な契約で起きたトラブルが忘れられず、どうしても慎重にならざるを得ない。その人は、Airbnbのカスタマーコメントでの評価はとても高くて信頼できるのだが、やはり無用なトラブルは避けたい。それで相手の機嫌を損ねてしまうかもしれない。
逆の状況として、来週からフランス人学生がうちのラボに来て3ヶ月滞在する。私は初めの3週間ほどしか一緒におられず、あとは博士の学生に任せる。無責任と言って非難されるかもしれないが、博士の学生にとっても人を指導するというのは良い経験になるだろうと思っている。旅程を聞いたら、空路で地元空港に来るとのこと。そこから大学のインターナショナルハウスまでは、バスと徒歩であまり簡単ではない。ということで、空港まで迎えに行くことにした。
初対面で車に一緒に乗るというのだって、かなり緊張を強いられるが、セントルイスでの留学先のボスは私を空港まで迎えに来てくれたのだ。同じデパートメントの日本人ポスドクに書いてもらった、私の名前が日本語で書いてあるボードを持って空港で待ってくれていた。その気持は返していかなければならない。長旅の後、重い荷物を引きずって道に迷うほどしんどいことはない。
実は不安要素はもう一つある。「フランス人」が来るとはいえ、名前からするとどうもイスラム系のようなのだ。フランスでのイスラム系国民はとても難しい状況に置かれているのではないか?昨年来たフランス人学生は愛想のいい女の子だったので、行く先々でモテまくったらしいが、今度の彼はそうはいくまい。宗教的な問題もあるかもしれない。果たして、彼は日本にどんな印象を持つことになるのだろう。私たちはうまくやり遂げられるのだろうか?
「難しい経験をしてこそ成長する」と私は思っているので、「難題どんと来い!」というのがこれまでの信条ではあった。だが、それがいくつも同時に来るのは少ししんどいな(とは言えそれも自分が巻いた種)。さてどうなるやら・・・。まあ1つずつクリアーしていくしかあるまい。
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by hisaom5
| 2016-05-06 19:34
| 日記
予想通りではあったがやはり早々のエディターキックだ。エディターのコメントも似たようなもので、このレベルのジャーナルに通すのは厳しいと思わざるをえない。そうすると通常はもう少しスペシフィックな雜誌に投稿ということになるのだろうが、私たちは変なことをやっているのでそういうホームジャーナルもない。この論文、自分ではとても面白いと思うので、とにかく世に出すことが大事。「発表されてから勝負だ!」と、アクセプト率の高いオープンアクセス誌に投稿する。
で、「この論文のジャンルは?」という選択肢を選ぶ際、自分たちのやっていること・志向していることにマッチするジャンルがなく、なんかしょんぼりする。「境界領域の新しいことをやってるんだぜ!」と息巻ければ良いのだろうが、リジェクトされたあとのしょんぼりした気分では、自分のやっていることを否定されたような気分にもなる。
エディターを選ぶ際にも、なかなか知り合いが出てこず、サイエンスコミュニティーからも外れているような気がしてくる。と思っていたらごく仲の良い知り合いの方がおられたのでその人に委ねることにした。分野が少々違うのでご負担をかけることになるかもしれないが、よろしくお願いします。
現在、ちょっと前の大きな仕事を終えた後に試行してきた、複数の新機軸のテーマがある程度まとまって発表の段階にある。正直それぞれは小粒だが、打ち出したいことははっきりしていて、それぞれが互いに結びついて1つのコンセプトになっていくはずだ。このやり方はあまり評価されないかもしれない。1つのしっかりした論文を発表するほうが評価されるのかもしれない。でも、とりあえず今は信じて進むしかない。少なくとも自分では、これら一連の仕事を発表し終わった時、これまでとは違う細胞の姿を提示できていると思っているのだから。
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by hisaom5
| 2016-05-05 17:07
| 日記